令和7年度の熱中症対策について、茨城労働局長より当支部への依頼文が届きましたので紹介します。

熱中症災害件数(茨城)  パンフレット  STOP!熱中症  2 参考資料   1 建設業及び警備業の熱中症対策(団体への要請)

【コンサルタントからの助言】

1 6月1日からの法改正については、既に掲載されている「お知らせ」をご覧ください。特に、罰則付きの法改正に対する対処としては、事前に熱中症対策に対する制度の周知、対策を実施していることを示す出発点として、「熱中症対策予防規程」(6月3日の「お知らせ」)を参考にアレンジされて御社の就業規則に別規程なりを作成することが望ましいでしょう。

2 なぜ建設業・警備業に対する注意が必要か
①屋外出張先での仕事:熱中症対策の設備等設置が困難な場合が多いでしょう。これまでのようにコンビニでおにぎり買って、車の中でエアコン付けての昼休み休憩は最善とは言えません。やむなく、そうする場合は、塩分の多いおにぎり、チキンラーメン(コンビニ内で他のカップメンよりも最もNa+が多かった)等の塩分補給、予防対策は麦茶、不調の場合はOS-1等の人工ドリンクもやむなし。車の中と外を出たり入ったりは身体への負荷も大きいので、可能であれば木陰で身体を横にして涼める場所があればベターです。麦茶はドリンク飲料と違い、飲んだ後も体温の上昇が人工ドリンク飲料よりも低いとされています。
②特に、交通整理の方は「トイレ」の問題があるので、出勤時にも水分を十分取らずに現場に立つ場合が多いかと思います。現場の監督さんはこのことを十分ご理解頂き、簡易トイレの設置等の対策をお願いしたいところです。とりわけ高齢者であれば、なお一層警備員さん個々の体調等にご配慮をお願いします。
③WBGT警報器は安いものでも結構です(警報器の誤差以上に働く場所や個々の労働者の服装等条件の方が大きい。)。

④近年の灼熱の中での作業は過酷です。肌の焼きすぎも健康にはよくありません。紫外線防止クリームも怠りなく。

その他、熱中症対策の支援が欲しい方は茨城支部へご連絡ください。または、このホームページからもコンサルタントへの依頼を公募することができます(会社名を匿名で電話、メール等の連絡先のみ掲載しての公募も可としています。)

負けるか、熱中症!!
(文責:MSRO)